地養豚.COM　-健人豚クラブ-

まだまだ寒さの残るこの時期、私の肩こりはひどいものです。
きっと肩をすぼめて外を歩くからなのでしょう。
今月は豚肉に多く含まれるビタミンB1のお話しです。

ビタミンB1が不足すると手足のしびれや倦怠感などの症状が現れます。かつての日本では脚気は深刻な病気でした。
体内で糖質がエネルギーに変わるとき、必要な補酵素として重要な働きをするビタミンB1は、ご飯食の日本人にとって非常に大切な栄養素です。

ご飯がすすんで止まらなくなる、この“アドボ”はフィリピンの代表的な料理。
ポークアドボやチキンアドボ、ときにはこの２つを一緒に煮るポークチキンアドボとなります。アドボのメイン調味料になる酢は、10種類以上のアミノ酸が主体です。ほんのりした甘味と旨味の素になり、防腐効果もあるという強者！白ワインビネガーがないときは米酢に２割の水を加えて調整してくださいね。

インフルエンザに負けないように、しっかり食べて柔らかい体を保つために、この最強の食事を楽しんでみてはいかがでしょうか。

地養豚レシピ│アドボ”　フィリピン風豚肉の煮込み
ビタミンＢとアミノ酸バランスよく摂れるフィリピン最強の料理

◆ 材料 ◆

スペアリブ　　　　１kg（豚固まり肉でも可）
黒粒コショウ　　適宜
塩　　　　　　　　少々
小麦粉　　　　　　適宜
サラダ油　　1/2カップ　　　　　　　　　　　　　
にんにく　　５～６片
ローリエ　　２～３枚
白ワインビネガー　４００ｃｃ
醤油　　　　１００ｃｃ

じゃがいも　１０個（小さめのものを丸のまま）

◆ 作り方 ◆

1.にんにくは皮をむき、包丁の柄の部分で軽くつぶしてホーローの鍋に入れる。サラダ油を加え、弱火でじっくりと香りを出す。
2.豚肉は小さめのぶつ切りにし、粒コショウをたっぷりと振り、軽く塩をして小麦粉をまぶしておく。
3. 1の鍋に豚肉を入れて軽く焦げ目がつくまで炒める。
4.白ワインビネガー、醤油、ローリエを加えて、一煮立ちしたらじゃがいもを皮付きのまま加え、アクを取りながら弱火でコトコト30分以上煮込む。

＊煮込むときには、酸を飛ばすため、鍋の蓋はしないでください。
＊味をみて、酢が強すぎるようなら水で加減してください。

谷島せい子 Profile
航空会社でのフライト勤務の後、映画会社の海外コーディネータ兼通訳として働く。
結婚後、有名プロよりフランス、中華料理の指導をうける。茶道教師であり、料理に堪能な母に最も味の影響を受け、レストランコーディネートの経験も経て、独自の家庭料理の教室を育児の傍らスタートさせる。この20年間をベースに南麻布にスタジオNOWを開設。
銀座TOTO Recipe館でも講師を務める。
現在、NHKをはじめとするテレビ、雑誌等でも主婦の視点から料理生活のアイディアを提案。
【出版書】
　『上手な包丁さばき』(金園社)・『ふだんの日のごちそう』(共署、文化出版局)
　『新保存食レシピ180』(主婦と生活社)・『元気をごっくん！モーニングジュース』(NHK出版)
　『ひとりぶんから作れる小さな献立』(文化出版局)・『ババちゃんのおやつ』(雄鶏社)
　『もっと豆腐が好きになる』(雄鶏社)『フレーバーソルト＆シュガー』(光の家協会』
　『からだがよろこぶジュースレシピ230』(主婦と生活社)など
　月刊『ランティエ』に「谷島せい子の食べごろ料理帖」連載中。

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